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退団のお知らせ(Vn.ネストル・ロドリゲスからのメッセージ)
2024-03-31
カテゴリ:お知らせ
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令和6年3月31日付で、ヴァイオリン奏者:ネストル・ロドリゲスが退団します。
本人からのメッセージ
 1981〜2024年 42年間を振り返るとたくさんの事が思い出されます。
 現在の様に街にはローマ字表記など決して多くはなく、何度行き先を間違えてバスに乗ったことか。
 挨拶はいつ何時に出会っても『おはようございます』帰りは『お疲れさま』今は当たり前に使っているものの当時は日常と違った挨拶になかなか慣れませんでした。
 指揮者の指示が理解できず周囲の人たちがいつも助けてくれて、でも、感謝を伝える言葉もわかりませんでした。
 演奏活動の多くを占めていた音楽教室。通称『音教』は、午前2回、午後1回の1日3回公演。各校を巡回。楽器運び、ステージセッティングから後片付けまで全て演奏者である私たちの仕事。
 帰り際『また来てねー!』の声に『また(呼んで)ねー!』と、いつまでも手を振ってくれる子どもたちの姿が忘れられない思い出です。
 宮城フィルハーモニーから仙台フィルハーモニーへ変遷する中、歴代の指揮者全ての方たちと演奏できたことを誇りに思います。
 パスカル ヴェロ氏との出会いはオーケストラのみならず、私にとっても特別なものがありました。
 アメリカ大陸(北、中、南米)の作曲家に光を当てた定期演奏会プログラム。その中には私の祖父の作品である 交響詩『エル ヒボア』がありました。オーケストラのみんなの気持ちが込められた日本初演の成功に 『このオーケストラで良かった!!』と、胸が熱くなる思いでした。
 多くの仲間に支えられこの3月を迎えることができました。
 いつも演奏会へ足を運んでくださる多くの仙台フィルファンの皆様への感謝と、いつも仙台フィルハーモニーの活動を支えている全てのスタッフへの感謝と、オーケストラのますますの発展を祈念しながら.....
 幸せな42年でした。Muchas Gracias ! ありがとう仙台!
                                      Nestor Rodriguez
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