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常任指揮者 飯守泰次郎が渡邉曉雄音楽基金 特別賞を受賞しました!
2022-12-16
カテゴリ:お知らせ
注目
仙台フィル常任指揮者の飯守泰次郎が第30回(2022年度)渡邉曉雄音楽基金 特別賞を受賞いたしました。また、渡邉曉雄音楽基金 音楽賞には2023年4月から当団の指揮者に就任する太田弦が受賞いたしました。

公益信託渡邉曉雄音楽基金は、日本指揮界の重鎮、故・渡邉曉雄氏が日本音楽文化に残した多大な業績を今後に引き継ぎ、わが国の音楽界の発展に寄与することを願い1992年に設定されました。渡邉曉雄音楽基金音楽賞・特別賞は、次代の音楽界を担う優秀な指揮者、及びオーケストラ界に貢献した関係者に贈られるものです。
©武藤章
 
◆特別賞  飯守泰次郎(指揮者)
【授賞理由】 
飯守泰次郎氏はこれまで名古屋フィル、東京シティ・フィル、関西フィルの常任指揮者や、新国立劇場オペラ部門芸術監督などを歴任、現在は仙台フィルの常任指揮者に在任中であり、そのほか国内各楽団への客演も数多いことは改めて言うまでもありません。 そして、氏の長年にわたる国内における音楽活動の中でも、オペラ――特にワーグナーの舞台作品の上演に於ける業績の大きさは、はかり知れぬものがあります。例えば長大な「ニーベルングの指環」4部作の全曲上演を新国立劇場での舞台上演と東京シティ・フィルのセミ・ステージ形式上演で指揮、また日本人による国内初上演の「ワルキューレ」をはじめ各作品の上演においても数多く指揮を執っておられます。特に大作「パルジファル」を、関西二期会、東京シティ・フィル、東京二期会、新国立劇場の4つもの上演で指揮し大成功を収めるという偉業を成し遂げたのは、国内では飯守氏のみであります。
かようにわが国のワーグナー上演史に不滅の業績を重ねつつあることも含め、オーケストラ界における飯守泰次郎氏の多大な功績を讃えるため、ここに公益信託渡邉曉雄音楽基金「特別賞」を贈呈いたします。
©ai ueda
 
◆音楽賞  太田弦(指揮者)
【授賞理由】
太田弦氏は、1994年札幌生れの28歳、東京藝大卒。2015年に東京国際音楽コンクールで第2位および聴衆賞を受賞、2022年3月までの3年間は大阪響の正指揮者のポストに在任しました。そして2023年4月には仙台フィルの指揮者への就任が、さらに2024年4月には九州交響楽団の首席指揮者への就任が決まっています。
太田氏の進境ぶりは目覚ましいものがあります。例えば新日本フィルを指揮した「ザ・グレイト」(2020年)では若々しい気魄の演奏が話題を集め、日本フィルとの「シェエラザード」(2021年)では主題の繰り返しに多彩な変化を持たせるという神経の行き届いた指揮が注目され、東京響とのモーツァルト(同)では全身をぶつけるような情熱的な表現が、また仙台フィルとの「ローマ3部作」(同)では音楽の容をがっちりと保ったまま揺るぎなく頂点を築いて行くという「持って行き方の巧さ」が見事でした。
このような太田氏の活躍は、次代の音楽界を担う優秀な指揮者として大きな期待を集めるに相応しいものがあります。よってここに公益信託渡邉曉雄音楽基金「音楽賞」を贈呈いたします。
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