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リレーコラム<第15回>

画像―猫のいる暮らし: ヴィオラ 御供和江さん1

猫のいる暮らし:ヴィオラ 御供和江さん

私は《猫》が大好き。どこが好きかと言うと…困る。全部好きだから。わがままな性格、しなやかな体…それに鳴き声。『にゃあ~(ママ~と聞こえる)』と呼ばれるとつい返事をしてしまうし、〈だっこ〉をおねだりされると時間がないときでさえ『ママは今忙しいんだからだっこはだめよ。』と、だっこ状態で言い聞かせてしまう。

わたしの猫歴はわりと長い方だと思う。わたしの実家には絶えず複数の猫がいたし、東京で1人暮らしをしていた時も、ベランダにご飯を食べにくる猫のためのねこ缶を常備していた。

わたしが今まで出会った猫の中で、一番忘れられないのは高校時代に飼っていた〈ホームズ〉という名前の雄猫だ。彼はとてもやきもち焼きで、男の友達(本当に友達!)がノートなどを写しにくると、まるで監視するかのようにわたしの膝の上から降りようとはしない。勉強をしているとノートの上で寝る。夜帰るときも当然のようにわたしの胸の上で寝る。〈ホームズ〉の顔はわたしのあごの下位になる。おかげで怖い夢をみたり、〈ホームズ〉のいびきで目が覚めたりすることは日常茶飯事であった。これだけだと〈ホームズ〉はただのわがまま猫であるが、実は、彼は実家のあたりではボスであった。(多分)彼の父親もボスであった。〈ホームズ〉は縄張りを継いだようだった。それに同じ家に住む腹違いの弟妹猫達のボディーガードもしていた。近所の猫が我が家の猫に喧嘩をふっかけるとすぐに飛んでいって、『~の喧嘩は俺がかうぜ!』ってな具合に間にはいる。

ボスになったのは彼の父〈タム〉が引退してからだが、もっと幼い頃から〈ホームズ〉は弟妹猫達の面倒をよくみるいいお兄ちゃんであった。〈ホームズ〉はもらわれてきた猫だったが、その当時うちには〈はな〉という雌猫がいた。〈ホームズ〉が我が家に来た時期と同じ頃、彼女は6匹の子猫を生んだ。〈はな〉が外出するときや子猫の傍を離れるとき、子守は〈ホームズ〉の仕事となる。〈はな〉の代わりに子猫の傍に横になり、自分のお腹のあたりに子猫を集める。子猫を保温しながら、きちんと下の世話もしていた。よく出来た男であった…のではないかと今更ながら思う。〈ホームズ〉は、私が上京して1年目?位に姿を消した。

今、南中山の自宅には2匹の雄猫がいる。名前は〈だいこん〉。〈だい〉君と〈こん〉君である。名付け親は娘とわたし。6月23日で1歳。まだまだ若い…。

〈だい〉は黒トラ、〈こん〉は茶トラで『兄弟を引き離すのはかわいそうだし、遊び相手がいたほうがいいであろう・・・』と2匹一緒にある獣医さんからいただいてきた。娘と母と、紹介してくださった近所の方と4人でもらいにいったのだが、全員が一目惚れした兄弟であり、獣医さんのお墨付き、一押し!の2匹だった。性格もおだやかでそそうもせず、手のかからないとてもいい子たちである。どっちが兄かわからないのだが、なんとなく〈こん〉が兄貴ではないか…といおうことになり今もその説のまま。

それぞれ個性があって、娘に言わせると〈こん〉はお兄ちゃんらしく(!?)いつも《ピシッ》としていて〈だい〉は《甘えったれ》だそうだ。なかなかあたっていると思う。〈だい〉は常に『ママだっこ~…』とか『おひじゃ~…(膝の上にのせろの意)』などと言っている。~今現在もわたしの膝には喉を鳴らし手がモミモミ状態の〈だい〉がいる。~膝の上で丸くなって喉を鳴らしているかと思うとわたしを見上げ(微妙に目が潤んでみえる)起き上がって鼻をわたしの唇に『チュッ』って感じに瞬間つけて、また寝る。飼い主冥利につきる。長風呂の友も〈だい〉。お風呂で本などを読んでいるとたいがいきて、蓋の上にいる。

画像―猫のいる暮らし: ヴィオラ 御供和江さん2

〈だい〉は別名〈お迎え猫〉でもあり、外から帰ると必ず玄関まで来てくれる。家族でもお客様でも、玄関のドアが開くと『お帰り~~~』と急いで走ってくる。たまに寝ぼけた顔をしている時もある。

さて、〈こん〉はと言うと〈だい〉のように甘えることはめったにしない。人前ではほぼしない。ただ、〈だい〉がお昼寝ね中だったり、周りに誰もいなかったりすると『ママ…僕もだっこして…』って感じになる。娘に対しても同様であるらしい。毎朝のトイレについてくるのは〈こん〉。もちろん娘のトイレにもお付き合いしている。わたしや娘の正面に座り、何事かを話続ける。〈こん〉の口調は何かを話ししているかのようだ。夜遅くまで起きているわたしの足元にきて『ね~む~た~い~』と聞こえるような鳴き方をしたり、『こんっ』と呼んで『な~に~』と言われたようなこともある。娘にもそう聞こえるらしい。わたしたちは相当、世に言う《飼い主バカ》かもしれないが…可能性は有る。〈こん〉の別名は〈取って来い猫〉。猫用のおもちゃで遊んでいてそれを投げると取ってくるのは〈こん〉。くわえて持ってきて(あっ、当たり前か…)足元にポトッと落とし、『もっと遊ぼうよ…』と言わんばかりに大きな目で見上げ、自分が飽きるまでは何度でも持ってくる。寝る前に遊んでいて娘が先に眠くなり、寝たフリをすると、それまでベットの下までしか持ってこなかったのが狸寝入りをしている娘のお腹の上に持っていくようになる。〈こん〉は娘と遊ぶのが大好きなのだ。本当に娘が寝てしまうとあきらめて自分も寝るか、〈だい〉と違う遊びをしに行ってしまう。

〈だい〉は〈こん〉にも甘える。家具の下にねずみのおもちゃなどが入り込んでしまって取れないとき、始めは自分で努力しているのだが、ふと気が付くと〈こん〉が取ろうとしている。〈だい〉は後で見ている。『にいちゃ~ん…とれたあ?』『…もうちょっと…まってろ…』なんて会話が聞こえてきそうな感じである。

〈だいこん〉はよくくっついて寝ている。抱き合って寝ている・・という方が正しいかもしれない。お互いを毛づくろいしあう。〈こん〉のひげはとてもりっぱなのだが〈だい〉のは貧相。どうやら〈こん〉の《愛情いっぱいの毛づくろい》によって引っ張られて抜けたり枝毛になったりしているようだ。最初、それに気付かず獣医さんに〈だい〉のひげについて相談したりした。〈だいこん〉のおかげで我が家には笑いが増えた。癒されているとも思う。

これだから猫のいる暮らしはやめられない…。

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