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楽団員リレーコラム

リレーコラム<第13回>

共同生活:ヴィオラ 梅田昌子さん

私は犬と暮らしはじめて12年が過ぎた。いつのまにか3匹にもなっていたが、たいへんというより1人暮らしという意識がなくなっている。
とりあえずユニークな3匹を簡単に紹介しておきます。

画像―共同生活:ヴィオラ 梅田昌子さん1

(1) シベリアンハスキーのメスで12歳。名前はマジェンカ、通称はマジェ。

もうすっかり中年太りで、のしのし歩くおばあちゃんである。若いころはなかなかの美人だったようで散歩ではオス犬にモテモテだった。家では私の次にえらいと思っているので、弟子や5歳以下の子供は相手にしない。

人間用の健康食品が大好きで、最近はカテキン入りのカスピ海ヨーグルトを毎朝食べている。笹ダンゴの笹をきれいにむいて食べていたのにはびっくり。あんこは大好き。

画像―共同生活:ヴィオラ 梅田昌子さん2

(2) シベリアンハスキーのオスで11歳。マジェンカの息子である。名前は師匠。通称はしーくん。

年令的にはもうおじいさんなのだが、スリムで若いころと体形は変わらず、老犬には見えない。のんびりしていて、おやつもゆっくり上品に食べるので、人間には好感度No.1である。科学調味料探知犬というべく、添加物の入った食品はほとんど食べない。彼が食べる食品は“師匠くんのおすみつき”といって安全食品である。けっこう器用でキャラメルやあめはちゃんと紙やビニールをむいてから食べている。

画像―共同生活:ヴィオラ 梅田昌子さん3

(3) ラブラドールレトリバーのオスで5歳。名前はダンボ。通称ダンちゃん。

ものすごく食欲旺盛でなんでも食べる。よだれの量ははんぱじゃない。おやつを前に“まて!”なんて言ったらよだれの水たまりができる。そのあと“お手!”したら、自分のよだれでつっぱてた片方の足がズルッとすべってこけてる。寝てる時も、食べてる夢をみているらしく口がムシャムシャと音をたてている。よだれで服をよはごすので来客にはきらわれる。頭を使って、師匠のおやつはおこられないタイミングで横取りしているのはなかなかすごい。3匹平等におやつをあげてるのに、実際は何人分食べてるのかわからないので、しっかりデブである。

幼いころからハスキーと暮らしているので、遠吠えもできるようになった。表情豊かでなかなかおもしろい犬である。本人は人間大好き。外出するときは必ずフリスビーをくわえて出かける。

犬たちに名前をつけた時点で彼らは個人(犬)になった。なぜか基本的犬権を尊重して、最小のしつけで、できるだけ好きにのびのび育ててみようと思った。

お留守番の時は、お皿にジャーキー、ビスケット、お魚、チーズといった具合に盛りつけ、マジェンカと師匠用に2つ用意しておいていく。食べたいものを選んで、全部食べてあることはめったにない。子犬のころは、お留守番中のいたずらはすごい。いろんなものをかまれたり、こわされたりしたけど、頭にきて、おこるというより、うっかり置いておいた自分を反省している。どうしたらいいか考えた結果、なぜかモーツァルトのピアノ・ソナタ全集をCDチェンジャーに入れて、一日中かけていった。アホな飼い主と思うでしょうけど、これがけっこう、いたずら減ったんです。(気持ちよくねてたんじゃないかと推測。)

散歩も、いつもは決まったコースを歩くことが多いが、お休みの日におまかせコースと称して、犬にまかせて歩く。犬は、人が新聞を毎日読むみたいに、散歩で近所の毎日の情報を得ているとなにかの本に書いてあったので、もっと行きたい所があるんじゃないかと思ったのだ。結果はあんまりあてにならず!行き止まりに入ったり、どこに出るかわからない道を行き、3時間ぐらい家に帰れないこともしばしばあった。

食事は基本的にドッグフードだが、たまに気が向くと犬用を作る。たとえばコロッケは人間用と、塩、こしょう、玉ネギ抜きの犬用と2種類つくる。ミネストローネも犬用は味なし野菜スープになる。手間はかかるが“きょうはごちそうだよ!おいしいよ!”って言ってあげると、特別なんだとわかっているように思える。なにしろ添加物探知犬の師匠くんのおかげで、私も食品の原材料には敏感になってしまった。一度スーパーで半斤の食パンを買ったらへんな(?)味付けがしてあってまずかった。バターをつければ犬が食べてくれるだろうとあげてみたけど、みごとにバターだけなめてパンを残してあった。ホームベーカリーで作ったパンは喜んで食べるのに!それ以来、犬が食べないもの、食べられないものは買わなくなり、私の食事は犬も食べられるもの中心になっている。

寝る時もいっしょである。ペットの飼い方としてはよくないらしいが、3匹もいると多数決で負ける。冬は寒いのでみんなでふとんの内やら上やらでくっついて寝るので窮屈である。こんな時は犬の群れのボスになった気分である。

いつのまにか私も「ちょっとゴミ出しに行ってくるね!」とか「お風呂に入ってくるね」なんていちいち犬に断っている。犬たちも「ごはん欲しいんだけど!」とか「庭に出たいからドアあけて!」とか個人交渉にやってくる。飲み水がなくなったのに気がつかない時は「ワン!」とするどく一言、まるで「お水ないんだけど!」っておこられたようだった。

こんな犬に育ててしまって、人様にはけっして自慢できないけど、お互いに幸せならいいかぁと思うことにした。

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