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楽団員インタビュー~ハーモニーな楽屋~

構成 / 西大立目 祥子

Vol.60 ヴィオラ 青木 恵Interview

ヴィオラ:青木恵

オペラやバレエの曲が好きなんです。
そんな演奏会を増やして、新たなお客さまを掘り起こしたいですね。

 

 

ヴィオラの席からは、お客さまのようすがよく見えるんです。ロシア公演は泣いている人もいて、こちらが感動しました。

ハープにあこがれヴィオラにいきつく

5歳のころ、ドレスを着てハープを弾く女の人の姿をテレビで見て「あれ、やりたい!」と大騒ぎしたそうなんです(笑)。母としては、「あんなに弦がいっぱいの楽器は高そうだ、もっと弦の数の少ないヴァイオリンなら何とかなるんじゃないか」と思ったらしい(笑)。ヴァイオリン教室通いが始まりましたが、母にはなだめすかされ、ひっぱたかれ…(笑)。やさしい先生なのが幸いでした。

中学の3年間はバレーボール部で、突き指もやったんですよ。お稽古は半分はイヤイヤでしたが、その後、入学した高校に音楽コースがあったのが、音楽への道を開くきっかけになりました。富山の高校で、前回このインタビューに登場したヴァイオリンの坂本奈津江さんとは同級生なんです。室内合奏団に入ってアンサンブルを知ったのもこのころ。高一のとき、ヴィオラに転向しました。音大志望の気持ちが生まれた時期で、もともと体が大きかったからヴィオラ向きだったのでしょうね。

よくチェロは人の声といわれるけれど、ヴィオラもそうですね。やさしい声も出せれば、つよい声も出せる楽器です。楽器による性格の違い?そうですねぇ、ヴィオラには、俺についてこいタイプは少ないかな(笑)。ステージ全体にアンテナを張って、ハモったりリズム刻んだり。でもときにメロディを歌うこともあるんですよ。オケ全体の縁の下の力持ちといったところでしょうか。

目の前のことで目一杯だった入団のころ

大学時代は山の中の校舎でのんびりとやっていましたが、4年の12月に仙台フィルのオーディションを受け卒業と同時に入団しました。大学でお世話になった外山先生が音楽監督を務めていらしたし、親が転勤族で当時は仙台に暮らしていて、定期の演奏をよく聴いては、勢いのあるオケだな、入りたいなと感じていたんです。

入団後の数年間は夢中過ぎて覚えてません(笑)。何しろ、最初の定期がヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」とブロッホのヘブライ狂詩曲「シェロモ」! これは大変なことになった、ちゃんとしないと先生に叱られるという気持ちでいっぱい。くる曲は、全部が初めてといっていいくらいだし、まわりの音も聴く余裕がなくて、先輩にずいぶん教えてもらいました。

この20年はあっという間のような、長いような…。平均年齢は上がって大人が増えましたね(笑)。正直なところ、プロとしての意識をそう強く持ってきたわけではないのですが、このごろは立ち居振る舞いひとつにも、注意を払わなければと感じています。最近、頚椎をひどく痛めてしまい、体をメンテナンスしながら本番に向けて体力をどう維持していくかも、私自身の大きな課題です。

これからは、バレエやオペラの曲ももっとやってみたい。というのも、これまでと違うお客さまにも演奏会に来ていただきたいと感じているからなんです。近々、さだまさしさんと共演の演奏会があるけれど、私は演奏する曲は何でもOK!クラシックのジャンルをこえて、新しい挑戦をしていきたいですね。

あおき めぐみ
愛知県立芸術大学卒業。1993年、仙台フィル入団。1971年、栃木県小山市に生まれ、香川、富山などを移り住む。

第281回定期演奏会(2014年3月14日,15日)プログラムより

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