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楽団員インタビュー~ハーモニーな楽屋~

 

構成 / 西大立目 祥子

Vol.59 ヴァイオリン 坂本 奈津江Interview

ヴァイオリン:坂本奈津江<

近所の子の姿にあこがれて始めたヴァイオリン。
続けているうちに、音楽家への道が開けていきました。

 

読書が好き。図書館も好き。でも一方で、体動かすのも性に合ってるんです。ジムに通ってるんですよ。

音楽の道に向けて歩み始めたころ

ヴァイオリンを始めたのは、小学1年生のころ。近所の子が楽器ケース持ってレッスンに通う姿を見かけたからなんです。人が持ってるのを見て、自分も…と思ったんですね(笑)。その前からピアノもやっていて、ほかにも習字と塾に通ってたんです。毎日、何か一つずつ習い事だったのだけれど、苦にすることもなく通っていましたね。両親は色々な事をさせてくれました。両親ともに音楽好きだった影響もあったんでしょうね。始めたからには続けなさいというのが親の方針でした。

音楽コースのある公立高校に進み、音大をめざしました。両親は反対はしませんでした。好きな道に進ませてもらい感謝しています。

志望の愛知芸大に合格したときは、本当にうれしかった!でも、師事した北垣先生からは、勉強するとはどういう事かを、徹底的に教えて頂くことができました。振り返れば、そこで初めて音楽のきびしさに直面したのだと思います。先生の教えは、いままで習ってきたのと違う奏法だったので、最初はかなり戸惑いましたが、先生は、奏法を深く研究されていて、疑問点は全て解決できるんです。自分の出す音も、どんどん変わっていきました。それは先生が教えを受けたチェコのヴァイオリニスト、ホロウニョヴァ女史のメソッドだったんですね。子どものころ、チェコフィルの音色に聴き惚れたことも思い出されて、そのメソッドは、やがて私を支えるものになっていきました。

チェコでの留学が基礎に

以前から、留学したいという思いがあり、チェコで学びたいという気持ちも強くなって、大学卒業の年に2年の予定でプラハに留学しました。

向こうでは曲に取り組むとき、どう感じてどう弾きたいのかが、まず問われます。日本人は自己表現が足りないといわれるけれど、自分ではかなり感情を込めて弾いているつもりなのにまだまだ、と指摘される。週2回の個人レッスンは、一回1時間半。かなり早いペースでつぎつぎと曲を渡され、みっちりしごかれました。

しかも、最初のレッスンから、少しでも良いから、必ず、暗譜をしていかないといけないんです。いままでと、音楽に対する考え、アプローチがまた違い、さらに良い勉強になりました。異文化の中でいろいろな事を勉強して吸収したい、芸術文化の高い国は良いなぁという思いが重なって、結局3年半の滞在になりました。

帰国して、その後オーディションを受け、仙台フィルに入団しました。プロはとにかくスピードが違うし、新しい曲がやってきて譜読みはしなければならないし、最初は目の前のことに必死でしたね。気がつけば、入団して15年。本当にあっという間でしたね。ようやくこのごろ余裕が生まれ、曲に取り組むのにも楽しさが出てきたかなと感じています。

これから?これからもひとつひとつ、目の前の事をこなしていきたいです。

さかもと なつえ
愛知県立芸術大学音楽科を卒業。卒業後、チェコ政府給付留学生としてプラハ芸術アカデミーに留学。帰国後、1999年、仙台フィルに入団。富山県富山市生まれ。

第280回定期演奏会(2014年2月21日,22日)プログラムより

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