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楽団員インタビュー~ハーモニーな楽屋~

構成 / 西大立目 祥子

Vol.55 ヴァイオリン 長谷川 康Interview

ヴェロさんに加え、弦の首席奏者が変わっておもしろくなってきた。

音の色彩が豊かになって、仙台フィルはますます伸びそうですよ。

 

買い集めた漆器で、地酒を楽しみます。ここのところのベストワンは、尾瀬にある大利根酒造の「左大臣」ですね。うまい!

毎日欠かさず練習した日々

ええと、今日は質問に答えるんですよね?僕、仙台シティFMラジオ3のパーソナリティーを10年ぐらいやってましてね、こういう場ではついついトークを仕切らなきゃって思ってしまうんですよ(笑)。

ヴァイオリンとの出会いは、4歳のときでした。父が自分の夢を託したんですね。そのうえ、下手だろうが何だろうが、とにかく毎日弾くよう練習にもうるさかったんです。今思うと、毎日欠かさずっていうのは大事なことですよ。バレエだって1日休むと戻すのに3日かかるっていうでしょ。今は父に感謝してるんですが、あの頃はヴァイオリンなんてやめてやる、と毎日思ってました(笑)。それどころか父に向かって、あんたの子どももやめたいといって家出したのは5歳のとき。行動力はあるタイプですね(笑)。2度目は10歳のときで、15歳でほんとに家を出て国立音大の附属高校に進学したんです。ついていた先生の勧めもあったし、中3のとき学校を見学にいって国立の文化的香りにまいっちゃったんですねえ。

劣等感に悩みながらも高校3年を過ごして大学に進んだのですが、7年間、N響と都響と東響の定期会員になってコンサートに通いました。それからですね、オケに本格的に興味が湧いて入れたらいいな、と思うようになったのは。仙台フィルはこれから伸びるという評判もあったし、エキストラに来ていてなじみもあって、オーディションを受けたんです。

クラシックの枠をこえた新しい出会いを

思い出深いのは1992年の、円光寺さんの指揮で「展覧会の絵」をやったサントリーホールでの公演ですね。父、母、音大の学生だった弟が聴きにきて、晴れがましい気持ちでした。その弟は今、同じ仙台フィルでヴィオラを弾いてるんですよ。

入団してからの21年はあっという間でした。まさに伸び盛りの時期でしたが、2006年のヴェロさんの就任でサウンドがさらに変わりましたね。加えて、このところ弦のパートの首席も変わって、5つの弦のパートのやりとりが実におもしろくなってきました。みんなが同じ気持ちで音を出して、さらにステップアップしていけそうですよ。

僕自身は仙台フィルに在籍しながら、かつて教えた生徒の縁でスイスのアマチュアオケと共演したりしてきました。コンサートが開かれた教会からの湖の風景は忘れられませんね。スイスでもイタリア語圏のオケなので、いつのまにか日常会話程度なら困らなくなり、イタリア語検定5級もとったんですよ。石巻の市民オケのコンサートマスターも努めていますが、アマチュアであっても音楽を愛する気持ちは僕らと変わらない。そういう仲間と音楽を楽しみ、いい時間を共有していきたいですね。

同じように仙台フィルでも、定期公演で本業はしっかりやりながら、いわゆるクラシックの枠をこえて新たなプログラムにチャレンジしたい。もっと聴衆の幅を広げる活動をしていきたいなと思っているんです。

はせがわ やすし
国立音楽大学附属高校を経て、国立音楽大学に進学。卒業後、1992年に仙台フィル入団。1969年、静岡県沼津市生まれ。山羊座、A型。

第276回定期演奏会(2013年9月20日,21日)プログラムより

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