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楽団員インタビュー~ハーモニーな楽屋~

構成 / 西大立目 祥子

Vol.50 ヴァイオリン 村上 達俊Interview

ヴァイオリン:村上 達俊

もっと敷居を低くして、気軽に聴きに足を運んでもらえる。
たくさんの市民に親しんでもらえるコンサートを、増やしたいですね。

仙台に初めてきたのは中3のとき。ちょうど商店街では七夕祭りが開催されていました。趣味は切符収集、将棋、ドライブですね。

5年のブランクを経て音大へ進学

ヴァイオリンを始めたのは、小1の10月でした。うちは公務員家庭なんですが、両親が音楽好きだったんでしょうね。先生は出張で来てくれたんです。公団の3階から眺めていて、そうワクワクするでもなく「あ、来たよー」と(笑)。

中1からは東京の先生について転居先の茨城県牛久市から片道2時間かけて通うようになりました。でも、中2のときやめて高3まで中断しちゃうんです。5年間まったくのブランク。練習がいやになったんですね。

それが、高3の6月になって、突然、音楽の教師という進路が見えてきた。やおら、音大受験の準備を始めました。ピアノに聴音にソルフェージュ。先生は無理だと思ってたらしいし、僕自身、浪人覚悟。でも、運良く合格できました。

4年間は、ヴァイオリンの練習の他、サークルでリコーダーアンサンブル部に入ってバスリコーダーを吹いていました。温泉での合宿を、楽しみに(笑)。肝心の音楽教師の道は、口下手の自分には無理と、あきらめてね。

仙台フィルの入団のきっかけは、雑誌「音楽の友」で、偶然“ヴァイオリン若干名”という募集の広告を見たから。たまたま、その号を手にとったんですから、不思議な縁ですよねえ。実はそれまで、仙台にプロオケがある事さえ知らなかったんです(笑)。

野球や相撲から学ぶ基本

入団当初は大変でした。聴いたことのない曲がつぎつぎとやってきて。あれから、24年、ほぼ四半世紀過ぎたのだから早いなぁ。2000年3月のヨーロッパ公演は忘れられないですね。夢じゃないかと思うほどでした。

僕は、ちゃんと弾かなきゃと、力んでしまうので、これからは、力でねじ伏せてきた豪速球のピッチャーが年齢を重ねてモデルチェンジしていくように、力を抜いてもっと自然に、音色を大切にしていきたいですね。

というのも、子どもの頃から野球や大相撲のファンで、音楽と共通しているところは参考にしたいと考えているんです。例えば、力士は相撲を取る前に四股を踏み、野球選手は走りこみをするけれど、あれはヴァイオリンなら音階や練習曲。基礎はしっかりしなければいけませんね。

これからは、小さい子とお父さん・お母さんがにぎやかに楽しめるようなファミリーコンサートを、もっと増やしていけるといいと思います。子どもの頃に見ていた山本直純さんのテレビ番組「オーケストラがやってきた」のような庶民的なコンサートを。オーケストラのコンサートは敷居が高い、と感じている方もいらっしゃるようですが、気軽にお越しいただけたらと思います。学校訪問コンサートも大切ですね。演奏が終わって「握手やサインをしてください。」と集まってくる事がありますが、それに応じるのも自分たちの役割です。子どもたちは将来の宝ですからね。 

むらかみ たつとし
6歳からヴァイオリンを始める。武蔵野音楽大学を卒業後、1989年7月に仙台フィル入団。千葉県千葉市生まれ。

第271回定期演奏会(2013年2月15日,16日)プログラムより

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