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楽団員インタビュー~ハーモニーな楽屋~

構成 / 西大立目 祥子

Vol.31 コンサートマスター:神谷 未穂Interview

画像-コンサートマスター:神谷 未穂

ジャズにタンゴにハワイアン、三味線に長唄まで響き合う。
そんな音楽大好き人間に囲まれて育ちました。

趣味はバレエ鑑賞。パリオペラ座のバレエ学校の公演を、「どの子がプロになるかな」「やっぱりエトワールになった!」なんて観ているのが楽しいんです。

6歳でヴァイオリンを始め、まっしぐら

父は会社員、母は専業主婦。プロの音楽家のいる家庭ではなかったのですが、音楽はいつも身近にありました。父は民族音楽が好きで、朝からいきなりタンゴかけたりハワイアン流しちゃう(笑)。母方の祖母は三味線に長唄、父方の祖母はお琴、祖父のクラシック音楽のレコード収集もなかなかで、お正月に親戚が集まると、いとこたちと大演奏会で盛り上がりました(笑)。

ヴァイオリンを始めたのは6歳のときでした。9歳年上の姉がヴァイオリンを弾いていたので、自分も弾きたくてたまらない。それを「待ちなさい」とおあずけ状態にされスタートしたから、食いついた!(笑)。あれは母の作戦だったのかな。何でも6歳の6月6日に習い事始めると、長続きするらしいんですよ。姉が習っていた久保田良作先生につきました。浩宮様の先生だった方です。あれから30年。譜面台にマンガ本を置いて練習のふりをする反抗期もあったけれど、ヴァイオリンをやめたいと思ったことは一度もないですね。

音大の附属高校に進学しましたが、それからの2、3年はかなり苦しくもがきました。通学に片道2時間かかることに加え、江藤俊哉先生のレッスンで要求されるレベルが高くて、いつも疲れていましたね。そこから抜け出せたのは、アンサンブルがあったから。ピアノとの二重奏や弦楽四重奏を組み、みんなで音楽を創り上げる中で自分を取り戻せたんです。その頃はヴィオラもかなり弾いていました。

迷わず決めた、コンマスのオファー

ヨーロッパに行きたい。コンクールで優勝したことで、その願いがかないました。

ドイツのハノーファー国立音楽大学に留学できたんです。ソリストコースはきびしくて、リサイタルやオケとの共演まで課せられる。アルテンブルガー先生には、曲のとらえ方をどう演奏に反映させるかを学びました。ヨーロッパの大きな教会で聴くバッハは、やはりコンサートホールとは違う。バッハの音楽はこういうところで生まれたんだ、と感じ入りましたね。

そのあと、フランスでも勉強を続けましたが、料理、掃除、何でも自分でして音楽を続けていくという、本当の意味での自立ができたのは留学してからです。

今回、仙台フィルのお話をいただいたときには、即決しました(笑)。仙台をはじめ、七ヶ浜、石巻、大河原、名取、多賀城、登米…と、宮城には演奏でくることが一番多かったので、もう「ただいま」という感じ(笑)。仙台フィルは魅力的だと思います。3人の個性的な指揮者の方々と演奏できるのは本当に幸せなことですし、団員の方々の真摯な姿勢がすばらしい。スタッフの皆さんも明るくて、オケの雰囲気がいいですね。就任後の何年かは、仕事に慣れることと、レパートリーの拡大で相当大変になりそうですが、がんばりたいです。お客様の温かいサポートも、仙台フィルの強みです。最後の音まで集中して聴いていただくと、いっしょに音楽を創っている感じになります。どうぞ、演奏がよかったときは、拍手多めでお願いします(笑)。

かみや みほ
桐朋学園大学を首席で卒業後、ハノーファー国立音楽大学に留学。文化庁派遣在外研究員として同大を首席卒業、同大ソリストクラスを最優秀賞を得て卒業。パリ国立高等音楽院最高過程を修了後はパリを本拠地に、ソリスト、コンマスとして国内外のオーケストラと共演を重ねてきた。ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリンコンクールでのパガニーニ賞受賞をはじめ国内外のコンクール受賞多数。江藤俊哉、徳永二男、C・アルテンブルガー、J・コリアー、J・カントロフに師事。従姉のヴァイオリニスト磯絵里子との”デュオ・プリマ”の活動も注目を集めている。

第249回定期演奏会(2010年9月17日18日)プログラムより

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