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楽団員インタビュー~ハーモニーな楽屋~

構成 / 西大立目 祥子

Vol.19 第2ヴァイオリン首席:山本 高史Interview

画像-第2ヴァイオリン:山本 高史

もっと自由にフレキシブルに、ヴェロさんがやろうとしてる譜面の先の音楽に、近づいていきたいですね。

ヴァイオリンとトロンボーン、両方に魅力を感じていた中・高時代。
迷っている気持ちに勇気や元気をくれたのは、先生たちの言葉だった。

「“鉄ちゃん”なんです。乗るのも見るのも模型つくるのも時刻表も好き。仙台フィルにも鉄道ファンはけっこう多くて、楽屋で盛り上がってます(笑)。」

ブラスバンド部で、合奏の楽しさを知る

母のお腹にいるとき、胎教でバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタを聴かされてたらしいです。3歳から近所のヴァイオリン教室に通いましたが、小学生の頃はもういやでいやで(笑)。友だちのとこに遊びに行く前に練習しなさいって、言われてましたからね。

中学時代はブラスバンド部でトロンボーン漬け。部長までやってました。僕、当時はけっこう背丈あって、小4のときから鼓笛隊でトロンボーン吹いてたんですよ。合奏って楽しいなあ、アンサンブルだとこんなに迫力出るんだ…あの経験はヴァイオリンやる上でも大きかったですね。

何もさらっていないんだけど、ヴァイオリン教室にも通っていました。先生が「練習してこなくていいから、顔見せにきなさい」って言ってくださって。いろんな先生からいろんな言葉をいただいたけれど、あの一言がなかったら、ヴァイオリンを続けることはできなかったかもしれません。

音楽の道に行こうと思い始めたのは高1のころ。トロンボーンとヴァイオリンで迷ったのですが、その当時、志望校の愛知県立芸大に管楽器科がなかった。そして、受験に備え高2からついた先生に「演奏家になるつもりはあるのか」と聞かれ、分けもわからず「ハイ」と答えちゃったんです(笑)。で、いまがあるわけです。

みんなで創り上げるオケの仕事は楽しい

大学を卒業してドイツに留学したあと、1年ぐらい仙台フィルにエキストラとしてきていました。入団したのは95年、ちょうど100回目の定期の直後。若いメンバーが多くて伸び盛り、オケをつくっていくぞという気概にあふれてました。最初の年は苦労しました。1年のサイクルに慣れてないし、つぎつぎ曲がきて譜面読むのも大変で。よく10年やればオーケストラの大体の曲は経験できるといわれるんですが、今年は15年目。少し慣れました。慣れすぎたくはないけど(笑)。みんなで一つのことを創り上げるというのはおもしろいですよ。

プロになってからは、興味の幅をせばめないように、意識してクラシック以外の音楽を聴くようにしています。ジャズもサルサも聴きますよ。ドイツ時代の先生によく言われた「散歩しなさい」という教えも守って、自然にも親しんでます。このフレーズは草原かな、月夜かな…自然の中からイメージをふくらましていくと音は多彩になる、と繰り返しいわれましたから。自然を見るのは楽しいですよ。

ヴェロさんになってから、自分たちで音を出すぞ、という気にさせられてます。眠っていたものが呼びさまされたんですね。楽譜どおりやる、それは大切だけれど、ヴェロさんはその先に行こうとしている。もっと自由にフレキシブルに、やって行きたいですね。

やまもと たかひと
クラシック好きの両親のもと3歳からヴァイオリンを始める。愛知県立芸術大学卒業後、ドイツ・カールスルーエに留学。1995年7月に仙台フィル入団。2008年4月より第2ヴァイオリン首席。1967年、愛知県豊川市生まれ。

第237回定期演奏会(2009年5月22日23日)プログラムより

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