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楽団員インタビュー~ハーモニーな楽屋~

構成 / 西大立目 祥子

Vol.15 パーカッション:三上 恭伸Interview

画像-パーカッション:三上 恭伸

太鼓を初めて預けられたのは9歳のとき。打楽器のおもしろさとアンサンブルの楽しさを、吹奏楽で育んだ。

打楽器は、一発一発が勝負。大太鼓、小太鼓からトライアングル、カスタネットまで、たくさんの打楽器を演奏しながら、その瞬間にかけてきた。

趣味が掃除であるというのは、楽団員みんなが知るところ。練習も、部屋の窓を開け、掃除をすることから始まる。写真撮影も、「じゃ、いきますよー」と笑顔に。一発勝負だった。

小学校の教室で、打楽器人生は始まった

「三上君、太鼓やって」。まさか、先生のこんな一言で打楽器人生が始まってしまうとは。小学4年生のときクラブで金管バンドに入り、教室に集められて先生に打楽器を割り当てられたんです。朝礼で校歌を演奏する鼓笛隊のような活動で、それをきっかけに打楽器に夢中になりました。そもそもどうして金管バンドに入ろうとしたのか、思い出せない。不思議な巡り合わせですねぇ。

そのあと6年生のときに、父の仕事で東京から岩手県宮古市に転校しました。これがよかったんだと思います。宮古市にはジュニアオーケストラがあったし、音楽活動が活発で、高校の先輩には何人か音大に進学する人もいました。地方が都市にくらべて音楽を学ぶ環境が劣っているということは決してない。いま吹奏楽の指導で日本各地を歩いていますが、その現場でもそう感じますね。

中学、高校時代は吹奏楽部で、太鼓やシンバル、トライアングルなど打楽器をやり、家ではクラシックを聴いていました。浪人して芸大へ。そうしたら、留年していた高校の先輩たちと机を並べることになって(笑)。

一発にかける楽しさ、おもしろさ

オーケストラのメンバーを見ていると、それぞれの楽器ごとに性格があらわれるものかもしれませんね。打楽器奏者は、一発勝負屋かな(笑)。でも、いろんな打楽器を使うことも多いから、楽器の仕込みとバラシは集団でやらなければならない。演奏以外のアンサンブル(連携)もいいですよ。

打楽器は一発一発が楽しい。もともと音楽は、歌うこととたたくことから始まったんでしょうから、そのはじまりに通じる楽しさなんでしょう。とはいっても、もちろん緊張します。違うところでドンとやったこともありますよ(笑)。

入団して30年近いですが、アンサンブルが格段によくなって、仙台フィルは成長していると感じます。これからも、お客さまが求めている、いい音楽を届けたいですね。

夢があるんです。やりたいオペラがあるんです。大戦下でユダヤ人を救った外交官、杉原千畝を描いた一柳慧作曲の「愛の白夜」で、一昨年、神奈川で初演されたのを聴いたんですよ。仙台初演だったオペラ「遠い帆」は神奈川でも再演されているんです。そのお返しに、ぜひ仙台でやってみたいですね。

みかみ やすのぶ
9歳のとき、小学校のクラブで初めて太鼓にふれる。中学、高校を岩手県宮古市で過ごし、ブラスバンド活動を通して打楽器を幅広く経験した。東京芸術大学を卒業し、1980年仙台フィル(当時の宮城フィル)に入団。1954年、東京都生まれ。

第233回定期演奏会(2008年11月14日15日)プログラムより

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