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楽団員インタビュー~ハーモニーな楽屋~

構成 / 西大立目 祥子

Vol.2 ヴィオラ首席:佐々木 真史Interview

画像-ヴィオラ首席:佐々木真史

内声部に隠れている“おいしいメロディー”
いかに豊かに歌うか、味わうか。それがヴィオラの醍醐味です。

首席ヴィオラ奏者となって8年。もうすっかり仙台フィルの顔、中堅としてオーケストラを支えるようになった。
一見、地味に見えるヴィオラという楽器を選びとった奏者の素顔は…?

あこがれのヴィオラ奏者は、W.プリムローズ。「強烈な個性、あふれ出る音楽性、スーパーテクニック、3拍子そろってます」

隠れておいしいものを味わっているヴィオラ?

ヴァイオリンは子どもの頃からやっていましたが、高校は都立高校。合唱部で、けっこう楽しくやっていたんです。ヴァイオリンもギターもいいな、作曲はどうかな…そんな感じで、趣味の域は超えていませんでした。それが、合唱部の先生の影響で、音楽の道に進もうと思うようになったんですね。で、高校を中退し、音楽高校に入り直したんです。

その頃、ふくよかなヴィオラの音色に魅力を感じて自分に合うと思い始め、知り合いのつてで、東京芸大にいらしたヴィオラ奏者の浅妻先生の弟子になったんです。先生の前で弾いたのはヴァイオリンでしたが、入門を許可されたときにヴィオラでいくことが決まってしまった(笑)。

オーケストラの中では、ヴィオラは内声部を受け持ちます。ヴァイオリンのように華やかなメロディーを奏でることはないけれど、ときにとてもいい旋律が出てくるんですよ。僕らは、“おいしいメロディー”といってるんだけれど(笑)。その旋律をいかに楽しむか、おいしく弾くか、ヴィオラの醍醐味は、これにつきるんです。

まちのオーケストラで弾くことの喜びと責任

仙台は、まちの規模が適度で自然が身近にあるし、じっくりと音楽に取り組める恵まれた環境だと思います。東京にいるより充分に練習の時間もとれるから、いい仕事がしていけるのではないでしょうか。聴衆も、じぶんたちがオーケストラを支えているという意識が強いですね。応援が温かいですよ。

もちろん、「楽都」を標榜している都市ですから、音楽文化を担っているという責任も感じます。首席として、プレッシャーもありますね。いい演奏をするために、精進しなければ、と思っています。

勉強になった思い出深い演奏会は、2000年9月の第159回定期演奏会。R.シュトラウスのドン・キホーテで、ソロをやったこと。とても勉強になりました。

いい演奏をするために、コンディションにはずいぶん気をつかいます。食事もそうだし、いまは水泳でこまめに体をほぐしています。練習で堅くなった体が水に入るとほぐれ、そうすると音も柔らかくなるような気がするんです。疲れもとんでしまうしね(笑)。今日もリハ終わったので、これからプールですよ。

ささき まさし
6歳からヴァイオリンを始め、16歳のときに父が趣味で弾いていたヴィオラに魅力を感じ、演奏家を志す。東京芸術大学卒業後、東京芸大オーケストラを経て、1999年9月に仙台フィル入団、首席ヴィオラ奏者。1968年、静岡県生まれ。

第220回定期演奏会(2007年6月29日・30日)プログラムより

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